Dominoでmidiの音量調整

midiのことはよくわからないけど、音量調節だけやりたい!
という人向けのページです。

私も使っているDominoを使います。
DominoはTAKABO SOFTでダウンロードしてください。

初心者向けというか私も素人ですので、間違いを書いていることもあるかと思いますが、大目に見てください。

やり方

まず、midiファイルをDominoにぶち込みましょう。

編集したいmidiファイルをドラッグして入れるなり、「ファイル」→「開く」などから選ぶなりして開きます。
「コントロールチェンジマクロの復元」とか出てきた場合は、待っていれば大丈夫です。

次に、dmsファイルを保存しましょう。

Dominoでmidiファイルを読み込むと、dmsファイルという独自形式のファイルに変換されるので、とりあえず名前を付けて保存をしてください。

Dominoでは、そのdmsファイルを編集し、それをもとにmidiファイルを書き出すようになっています。(たぶん)
直接midiファイルをいじくるわけではないのです。よくあるプロジェクトファイルと実行ファイルの関係みたいなものです。

オニオンスキン機能を使いましょう。

いろいろいじる前に、どんな曲かちょっとわかりやすくする機能を設定しましょう。そんなものは必要ない!って人はやらなくてもいいです。

玉ねぎボタンを押しましょう。

玉ねぎボタンの横の逆三角形を押して、「ピアノロールに指定のトラックを表示」を押します。
(玉ねぎボタンの位置は上の画像とは違う場合があります。)

トラック参照というのが出てきたら、全部選んでOKを押します。

各トラックが色分けされて表示されます。

すると、上の画像のように音がどのように配置されているかが色分けされて表示されます。 どこが曲のどのあたりかがわかりやすくなると思います。
(玉ねぎボタンのところの「設定をトラック毎に記憶する」のチェックは外しておいた方がいいです。)

音が多すぎて見辛い場合は、トラック参照で選択するトラックを減らしましょう。

全体の音量を変えてみましょう。

ここからが本題です。ベースとかドラムとか、パートごとの音量を変えることもできますが、まずは曲全体の音量を変えてみましょう。

全体の音量を変えちゃえ。

まず、上の画像にある1を押して、A1 System Setupを選びましょう。

その後、上の画像にある2、マスターボリュームと書いているところの右にある数字を押します。この数字が全体の音量(マスターボリューム)の値なのです。

数字が四角形で囲まれたのを確認したら、好きな値を入力してEnterキーを押してください。これで値が変更されます。
(ただし、マスターボリュームの値は0から127まででなければなりません。)

スペースキーを押して再生し、音量が変わっているかどうか確認してみてください。
(ただし、後述しますが、フェードインをしている場合だと意味が無いです。)

フェードイン、フェードアウトのお話。

フェードイン、フェードアウトは、マスターボリュームを利用して設定されていることがあります。

だんだん大きくするよ。

こんなふうに、マスターボリュームの値がだんだん大きくなるように設定されています。これを見ると分かる人もいると思いますが、プログラムなんかと同じで、midiファイルは上から順番に命令を処理していくことで演奏されているんです。

フェードインがこのように設定されていたら、それより前にマスターボリュームを変更しても意味が無いのです。フェードインの処理で、またマスターボリュームが変更されてしまいますからね。

自分でフェードイン、フェードアウトを設定しましょう。

フェードイン、フェードアウトが設定されているmidiの音量を変えたい場合は、自分でフェードインを設定すれば、音量調整ができるでしょう。

では、どうやって設定するのでしょう。ちまちまとマスターボリュームが大きくなるように値を打ち込んでいくのでしょうか。

そんなわけはありませんね。スマートにいきましょう。

編集トラックを確認。

まず、上の画像のところがA1 System Setupになっているのを確認してください。

これはトラックといって、役割分担をするためにあるものです。他のトラックはピアノ担当だったり、ベース担当だったり、ドラム担当だったりします。今回は、A1 System Setupをフェードイン、フェードアウトの設定担当として使います。

変化をグラフで表示。

次に、画面下の方にあるアイコンがたくさん並んでいるところから、マスターボリュームのアイコンを探して押しましょう。

すると、マスターボリュームの変化がグラフで表示されます。フェードインを設定しているmidiの場合、右上がりの直線が表示されるはずです。

好き放題に描いちゃえ。

このグラフが表示されている部分に、変化の直線や曲線をマウスで直接描くことができます。フリーハンドや直線、曲線、ランダムなど、モードを切り替えて描くことができます。

連続して値を変化させたい場合はグラフのところに描き、瞬間的に値を変化させたい場合は値を直接打ち込むというように、目的に応じて好きな方を利用しましょう。

もっと綺麗に変化させましょう。

マウスで描こうとすると、微妙な加減がしづらいですよね。そんなときは、選択範囲へ直線、曲線を入力する機能を使いましょう。

選択範囲を指定しましょう。

上の画像のように、選択モードに切り替えて、変化をつけたい範囲をドラッグして指定しましょう。黒い枠で囲まれている範囲が選択範囲です。

選択範囲へ直線、曲線を入力。

範囲を選択したら、「選択範囲へ直線・曲線を入力」のアイコンを押しましょう。

始点と終点を決めよう。

すると、上のようなウィンドウが出てくると思います。

始点と終点の値をそれぞれ決めましょう。値を入力してもいいし、三角形のマークをドラッグして調節してもいいです。

登録済みの式というところで、直線や曲線の種類を選ぶこともできます。

設定が終わったら、OKを押してみましょう。

綺麗な線が描けました。

上の画像のように、選択範囲に綺麗な線が描けていれば成功です。

もっと広範囲に渡って変化させたければ、選択範囲をもっと広くしましょう。フェードアウトさせたい場合は、右下がりの線を描けばいいですよ。

自分でいろいろと応用してみると良いでしょう。

邪魔なところは消しゴムで消しましょう。

わざわざ書くようなことではないかもしれませんが、邪魔なところは消しゴムで消しましょう。

消しゴムはここだよ。

お絵かきソフトなどと同じように、ドラッグした範囲を消すことができます。また、アンドゥ、リドゥ機能もあるので使いましょう。

トラックごとの音量を変えてみましょう。

次は、ベースとかドラムとか、パートごとの音量を変えてみましょう。

やることはそんなに変わりません。今回は、全体の音量をあらわすマスターボリュームではなく、トラック(パート、役割分担みたいなもの)ごとのボリュームを変えればいいのです。

編集したいトラックを選びましょう。

編集するトラックの切り替え方はもう分かると思います。赤い丸で囲んだところを押すと、ずらっといろいろ出てきますね。

Syn.Bass 2, Organ 3, Star Theme, Goblinなどと書かれているのは、そのままの意味で、そのトラックが何の楽器(音色、おんしょく)を担当しているかを表しています。

音量を変えたい音色のトラックを選択しましょう。

ソロ演奏と全トラック演奏を活用しましょう。

音色の名前だけ見ても、どんな音だか分からないことがありますよね。そんなときは、ソロ演奏機能を使いましょう。そんなものは必要ない!って人は読み飛ばしてください。

演奏するかどうか切り替える。

トラックを切り替えるときに押したやつの右に、三つのスピーカのようなアイコンがありますよね。

それぞれの役割は、以下のとおりです。

ソロ演奏を利用すれば、どのトラックがどんな音を出しているのかがわかりますね。上手く利用しましょう。

Tabキーを押しましょう。

また、Tabキーを押すとこんな表示になります。もとに戻すには、もう一度Tabキーを押しましょう。

赤い枠の中のスピーカのアイコンを押すことで、そのトラックを演奏するかどうかを切り替えることができます。これも上手く使いましょう。

Volumeの値を変更しましょう。

ここからが本題です。編集したいトラックを選んだら、Volumeの値を変更しましょう。Volumeというのがそのトラックの音量を表しているのです。

Volumeはここだよ。

上の画像は、Syn.Bass 2のトラックのVolumeを変更しているところです。値の変更のしかたは、マスターボリュームを変更した時と同じです。

Volumeと書いているところの右にある数字をクリックし、四角形で囲まれているのを確認しましょう。そして、好きな数字を入力し、Enterキーを押しましょう。これで値が変更されます。
(ただし、Volumeの値は0から127まででなければなりません。)

再生して、音量が変わったかどうかを確認しましょう。わかりにくい場合は、ソロ演奏をしてみてもいいでしょう。

基本は全部同じ。

Volumeをだんだん大きくしたり小さくしたりしたいときは、マスターボリュームのときと同じように、変化のしかたをグラフで描いてしまえば良いです。

基本は全部同じです。音量の話に限らず、他の要素もこうして値を変更して設定されています。

Panpot(音の左右の定位)やExpression(これも音量です)、Modulation(ビブラート効果)なども同じようにして設定できます。

midiファイルの書き出し。

編集が終わったら、midiファイルを書き出しましょう。今までいじってきたのはdmsファイルというDominoの独自形式のファイルです。このままではmidiのプレイヤで再生することができません。

SMF書き出しを押そう。

midiファイルを書き出すには、上の画像にある「SMF書き出し」のアイコンを押しましょう。SMFというのは、標準MIDIファイルってことです。

保存しましょう。

好きな名前をつけて保存しましょう。フォーマットは、通常はこちらと書かれているformat 1にしましょう。
(フォーマットについてはよくわかりません。ごめんなさい。)

保存ができたら、midiプレイヤで再生してみましょう。

おしまい。

いろんな理由で、ここに書いている方法では上手くいかないときがあります。しかし、たいだいマスターボリュームやVolume、Expressionなどの値の変化を追っていけば解決すると思います。全てのケースに対処するということはできませんので、Dominoに興味がありましたら、「Domino 使い方」とかで検索して調べてみてください。初心者になるための耳コピMIDI講座とか役に立つと思います。

「ここのドラムのシンバルがうるさい!」とか「ここのメロディの高音がきつい!」とかになってくると、その音のVelocityというのを変えればいいんですが、そこらへんは調べてみてください。

それか、私のTwitterとかに言ってくれれば、私にわかることなら言います。

くどい表現や余計な説明もあったかもしれませんが、ここまで読んでくれてありがとうございます。

おしまい。

2014年5月7日 ky46

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